4.導電率計(低濃度)

WIL-102-ECL(低濃度) プラグイン型(盤内設置)

特徴

・ DINレール取り付けタイプ
・ 通信(RS-485)を介して,各種設定・校正操作が可能
・ 24 V電源に対応(形名指定による)
・ 伝送出力2点(オプション)

導電率(電気伝導率)計とは

導電率とは,液体中での電気の流れやすさを示す指標のことです。
SI単位系の導入に伴い,単位表記がS/cm(ジーメンス毎センチメートル)からS/m(ジーメンス毎メート
ル)に一般化され,正式名称も「電気伝導率(electric conductivity: EC)」に統一されました。ただし,実
社会においては今でもなじみのある導電率という名称や旧単位系のS/cmが使われています。

また,TDS換算(g/L, mg/L)も用いられることがあります。
TDSとは,Total Dissolved Solids の略で,全溶存固形物量を意味します。
溶液の導電率は,塩分や鉱物,溶存ガスの量に起因します。
導電率は,溶液の全ての物質を示す指標となり,TDSはそのうちの全溶存固形物量だけを示します。

導電率(電気伝導率)計は,河川水・湖水などの環境水,飲料水や産業で使用される水溶液など,導電率
センサを使って液体に溶け込んだ(イオン化した)物質全体の濃度などを数値化する計測器です。

導電率(電気伝導率)計 WIL-102-ECL(低濃度)の用途

乳業・飲料水製造
薬品濃度の管理
乳業・飲料水などの生産工程において,配管内の洗浄水の薬品濃度管理を導電率の測定値で管理されています。
部品および製品の
塗装前洗浄
洗浄水管理
様々な部品や製品の塗装工程の前処理として洗浄工程がありますが,その洗浄水の交換時期の管理に導電率を測定し,管理・制御されています。
純水管理気密性が必要なタンクなどの検査工程において,浸漬させて漏れ検査を行う純水の汚れ管理に使用されています。
排水管理処理水をリサイクル水や中水として再利用される場合に使用されています。

外形図

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AER-102-ECH(高濃度) パネルマウント型(盤面設置)

特徴

・ 48×96 mm角,パネルマウントタイプ
・ 防滴・防塵構造 IP66対応(前面パネル)
・ 電源電圧24 V AC/DCに対応(形名指定による)
・ 接点出力2点(標準),追加2点(オプション)
・ 比例制御対応 最大4接点
・ 通信(RS-485)を介して,各種設定・校正操作が可能(オプション)
・ 伝送出力2点(オプション)

外形図

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